ガイドブックでとってもかわいらしい市庁舎を見つけた。バンベルク。ドイツの小ベネツィアと呼ばれる、とも書いてあったのでぜひとも行ってみようと思い、出かける。ニュルンベルクから電車で40分程。バンベルクカード46DM/4Per.を購入。これでいくつかの博物館等と市内の交通が乗り放題なのでとても安い。
ガイドツアーがあったので、参加するがドイツ語でさっぱりわからない。途中でツアーを抜け、私たちだけで観光することに。2日間有効のカードで1日フルに歩き回ってさすがにつかれた。
昼、休憩した時に父はなぜかベルリナーヴァイセを注文。大きなワイングラスのようなものにグリーンの液体がたっぷり入っていた。「なんだこれは?ビールか?」と尋ねる父に私はビールのカクテルだと思うけど、と答えた。父は2度と飲みたくないという顔をしながらそれでも飲み干した。私と主人はラウホビールというバンベルクの名物ビールを頼んだ。これもまた奇怪な味がした。主人は薫製のような味がするといっていた。後でラウホを調べると、薫製という意味だった。すばらしい味覚!
毎日、毎日天気は最上級に良い。川沿いをぶらぶら歩くと本当にかわいらしい家並みが続いていた。ガイドブックで見た市庁舎も期待をうらぎらないかわいらしさだった。
ヴュルツブルクにも行こうと思っていたが、バンベルクだけで1日かかってしまい、夕刻にニュルンベルクへ戻る。
さて、今日は今回の旅行のそもそものきっかけとなった記念すべき10周年の結婚記念日。
ホテルでどこかよいレストランを紹介してもらおうかとも思ったが、主人がガイドブックで見つけてくれたレストランへとりあえず行ってみることにした。ホテルのすぐ先の道を右に入ってすぐ右手にそのレストランはあった。外観はおしゃれな感じだったのでまずは合格。
次にメニューを眺めると、MENUというのが目に留まる。これならセットになっていて、それにこのお店のお勧めが出てくるに違いないと思い、このお店に決めて入る。
時間が少し早かったので、まだ他にお客さんはいなかったが、ものごしのやわらかいかわいらしいレストランの奥さんが注文を聞きに来る。飲物とMENUを頼み、まずは飲物で乾杯!レストランの中もなかなかよい。奥さんに「今日は私たちの結婚記念日なんです。」と話すと奥さんは「あら、私たちは昨日結婚記念日だったのよ。」と言った。彼女達は15周年だったそうだ。
まもなく、地元の人たちと思われるお客さんでレストランはいっぱいになった。よいレストランをうまくピックアップしたものだと感心する。
食事が終わる頃、奥さんが「シュナップスを少し召し上がりませんか?お祝いです。」といってサービスしてくれた。とってもうれしかった。奥さんは「また、10年後にも来てくださいね。」と言っていた。実現したらどんなにすばらしいだろう。